ノイズ特性、高域特性、・・・
実用化したばかりのゲルマニウムトランジスタは、真空管より圧倒的に劣っていました。
しかし、小型、省電力、そしてなにより”ソリッドステート”という圧倒的な未来感。
1960年代、トランジスタアンプの歴史が始まりました。
1962年
1962年、トリオ(現(株)JVCケンウッド)から日本で初めてのオールトランジスタアンプ”TW-30”が発売されました。
回路は、真空管回路をほぼそのままトランジスタに置き換えただけの素朴なものですが、全てをトランジスタで作ったことに価値がある、記念すべき日本第一号機です。
1968年
60年代後半になると、シリコントランジスタが実用化され一般製品にも普及してきます。回路技術も真空管の置き換えのようなものから次第にトランジスタへ適したものに発展していき、最初の標準回路とも言うべき回路が誕生しました。